クッシング症候群 (副腎機能亢進症)

          (副腎ホルモン過剰分泌症)

  動物皮膚病図鑑 1-19  皮膚科 動物病院   2012/07/05日号   通巻18号

キーワード 皮膚病 クッシング症候群 肝機能不全 膿皮症 副腎ホルモン亢進 甲状腺不全


1.患犬の病歴
          プロフィール
          
シーズー 雄  13歳  6.1kg  栄養低下   
     2ヵ月前に全身性の稀毛が目立ち両腋窩及び大腿内側に糜爛性血痂が発生更に両耳介と、
    背面にもニキビ様な血痂が見られるようになった。前医はクッシング症候群を疑い紹介で来院した。
   

   2.初診時の画像  (下の画像は当皮膚科へ来診時の皮膚変化) 

 両胸則周囲脱毛.色素沈着 両腋窩の炎症肥厚性皮膚変化    腋窩の炎症肥厚性皮膚病変
  背面脱毛・面包様変化
  下腹面稀毛・皮膚非薄・膨満        下腹静脈明視・肝臓肥大あり

    3.検査 
     
前医の添付書類で

      血液検査   ALT(肝機能) 732  ALKP (肝機能)>2000  AST 165と肝機能数値が異常高値
                  Corti 9.2  やや副腎機能高値 Testo 201 ACTH 20.6正常

       当院の血液検査 ALB(蛋白質)3.4  ALKP(肝機能) 5230↑↑↑ ALT(肝機能) 486 GLU(血糖) 148
                    CHOL (コレステロール) 374 BUN(腎機能) 8 TRIG(中性脂肪)375↑↑
     
ホルモン検査 Corti (副腎皮質ホルモン)2.73   T3 (甲状腺ホルモン) T3 0.26↓  T4 (甲状腺ホルモン)0.7↓ 
                 FT3(甲状腺ホルモン)1.30  FT4 (甲状腺ホルモン)0.27↓ 何れも低い

                   副腎ホルモン Corti 2.73 正常

        寄生虫検査   疥癬 毛包虫 ダニ 何れも陰性

    4.診断
    視診的診断 前医の診断と同様 クッシング症候群

        但し 視診と検査数値から 擬性クッシング症候群(肝機能性)

    5.治療方針  

           強肝剤 ビタミン剤 抗アレルギー剤 シクロスポリン

                二週間後に再度血液検査を指示

飼育指導

栄養改善 固形フード半分、人の食事半分 牛乳 魚を多く与える

シャンプー禁止、散歩運動から帰ってから足を洗わない、拭くだけ

                                                  Topページに戻る