動物
皮膚病図鑑   皮膚科 動物病院   2017/07/15日号   通巻154号

 キーワード
 皮膚病 疥癬 毛包虫混合感染 ステロイド剤の不全投与例 

.患犬の病歴  ウルフオオカミ犬 雄 12歳 31kg 栄養 中の下

     10年前 カナダの動物病院で毛包虫との診断で帰国後3軒の動物病院で診断・治療を受けていた・

       2週間毎にシャンプー指示されたかが全身の脱毛・色素沈着が宏がり舐性・掻痒の皮膚病の変化が酷く

    なったので・ホームページを見て遠距離で有ったが来診した

          当院での初診時写真8

A 頭部の全体に脱毛域が90%にあり皮膚はネズミ色から黒色に色素沈着があり苔癬化症候で皮膚の厚みが増加していた

B 体全体が色素沈着して皮膚の肥厚が酷く色素沈着と皺襞化している、体臭は酷くなかった・元気が低下していた

C 体側の皮膚は弾性があるが被毛はまばらで90%は抜けている色素沈着は頭部より薄いが一部に桃紅色の炎症性も見られた

D 背中全体はほとんど脱毛性で皮膚の肥厚が皺襞性に変化して色素沈着と桃紅色に一部は炎症性の部分も観られる

E 前肢から下腹部・内股も全身性に皮膚の変化が見られ痂皮は酷く無かった

F 腰・大腿側面・飛節・尾の全体脱毛・色素沈着・苔癬化の慢性皮膚変化

G  腋窩・前胸はほとんど無毛で大半は皮膚の肥厚と色素沈着で一部には桃紅色の炎症性部分が残存している

H 全身の皮膚を掻爬しDMSO+KOH液処理後の感染していた疥癬虫体。

  発症原因 ステロイドと抗生剤のみの治療で毛包虫・疥癬虫が異常に増殖した・

         殺虫剤の未使用が誤治療で皮膚病が悪化した原因

   検査 上頸部の皮膚掻爬検査で毛包虫・疥癬虫が確認出来た

 診断 慢性皮膚寄生性皮膚炎(毛包虫・疥癬虫混合感染)

      治療 皮膚寄生虫の殺虫剤の注射・内服・薬浴の連用

   指導 患犬以外の動物・人にも感染の可能性があったので注意

   皮膚掻爬検査で寄生虫が陰性に成るまで治療続ける事

   飼い主の人体感染は人医で診断・治療を受ける様指示

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 動物皮膚病図鑑   皮膚科 動物病院    2012/03/05日号  通巻6
 
キーワード 皮膚病
  疥癬 寄生虫 人体感染 ステロイド剤(誤用) シャンプー


1.患犬の病歴   キャバリア  6歳  去勢雄  10.Kg   
               1月前から頻繁に掻痒が激しくなり、近くの動物病院で治療を受けていたが 
         好転せず シャンプーするが日毎に症状が悪化するので転医 来診
した。   
             飼い主の腹部・腕に多数の掻痒性の発疹痂皮が多数発生、人体感染が濃厚

2.診察時の画像

初診時の右耳辺縁の肥厚・脱毛・ふけ・痂皮

耳の裏側の肥厚・脱毛・ふけ・痂皮

 腹側面の発疹性・広域性の掻痒性稀毛
小班性の脱毛班が複数発生掻痒性が強烈
下腹部色素沈着の小班が多数発生している 患部皮膚から多数の疥癬虫が検出

 3.検査 
    視診検査    栄養中 ・ 被毛乾燥し掻痒性が強く舐性による脱毛が広域に発生している
    耳介辺縁の厚層なふけ・全身性の広域性脱毛・ 大腿側面・後面部の班
性脱毛と掻痒性が強い

   皮膚の寄生虫検査   
疥癬虫が患部から多数検出 ・ 真菌・毛包虫は陰性
4.診断       疥癬虫症
5.治療方針    殺疥癬虫の注射・内服・薬浴 痒み止消炎剤の内服 ビタミン剤 
6.注意事項 ステロイド剤の投与中止 ・ 患犬環境の殺虫消毒剤の散布を指導。
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 動物皮膚病図鑑   皮膚科 動物病院   2012/08/25日号   通巻23号

 キーワード
 皮膚病 疥癬 脱毛 ステロイド剤 副腎・甲状腺ホルモン不全 

  1.患犬の病歴
      プロフィール      

      北海道犬 雌 2歳 17kg 栄養中  

      4ヵ月前に皮膚に異常を感じ動物病院で皮膚の掻破検査は(-)で、ステロイド剤毎日内服指示で

      経過は悪化の一方なので・転医他の動物病院での診断は、アレルギーと言われ又ステロイド剤の増量と

         2種類の抗生剤と処方食の指導・治療継続をうけたが、症状は更に悪化し全身性に拡大して痒みが

      日増しに酷く犬は神経質となり当院のホームページを見て来診した。

   2.初診時の画像  (下の画像1−5は当皮膚科へ来診時の皮膚変化) 

 両耳介掻痒強く着色する   副側から大腿・尾まで感染
  四肢全部に感染する
 大腿肛門周囲尾根部脱毛
  患部から検出した疥癬虫体   治療2ヵ月後完治する

    3.検査 
   
血液検査 ALB(蛋白質)3.4  ALKP(肝機能) 52 ALT(肝機能) 11 GLU(血糖) 111

         CHOL (コレステロール) 98 BUN(腎機能) 6 TRIG(中性脂肪)61

     ホルモン検査 Corti (副腎皮質ホルモン)1.13 T3 (甲状腺ホルモン)0.66
 
           T4 (甲状腺ホルモン)1.16  FT3(甲状腺ホルモン)2.98 
 
           FT4 (甲状腺ホルモン)0.20

     皮膚寄生虫検査  
疥癬虫(++)  毛包虫 (-)


   4.診断   全身性疥癬症

     5.治療方針  殺疥癬剤の注射 殺疥癬剤の薬浴 殺疥癬剤の内服

                  皮膚の炎症にはコンピュター自動処方で炎症の沈静化

                  皮膚・被毛の改善にビタミン剤 A EFの内服


     
飼育指導   自宅で毎日殺疥癬剤の薬浴をする

        犬の飼育環境の消毒(人畜共通感染病・(虫体・卵が感染源))

            ドッグラン・ドッグ喫茶・公園の砂場への散歩・運動は他の人畜に

       感染・再感染の恐れが有るのでしない事。

             シャンプー禁止、散歩運動から帰ってから足を洗わずに拭くだけとする   

                     過去の臨床例を1-17 迄を下記で見ることが可能 ↓↓ 

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    皮膚科 動物病院       更新月日  2013/09/01
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 動物皮膚病図鑑       2013/09/01日号     通巻51号

 キーワード 犬 皮膚病 脱毛 掻痒 人体感染  疥癬
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1.   トイプードル 避妊雌 14歳 2.5kg

       3ヵ月前から皮膚変化が出始め近隣の動物病院で細胞診でマラセチアの診断で、シャンプーと抗生剤の
       投与を受けた     (註1 マラセチアは定在菌で病原性は恒常性に示さない)

        痒みが良くならないので血液検査をした、再度皮膚のスタンプ検査でアレルギーで有ろうと

   ステロイドの注射をし 錠剤と軟膏の投与をうけた。
  
        (註2 2度の皮膚検査で疥癬虫の確認を見逃していた)

         (註 3 ステロイドの注射・錠剤で疥癬虫を増殖させた)
         (註 4 稟告で人への感染の有無を確認していない)


  
2.病態画像      (初診時の写真)


A 顔と耳の変化が特徴
激しい痒がりが特徴
B 耳全体の脱毛
慢性化した疥癬の特徴
C 左右の耳の脱毛
耳の先端の痂皮に注目
 D 感染疥癬虫体多数
 耳端痂皮に多数疥癬確認

          3.検査       

    視診検査 
 
       皮膚掻破検査 耳の痂皮をKOH処理で疥癬虫多数確認(写真上のD. 皮膚から多数の疥癬確認)。

         (註5 再度のの皮膚検査で疥癬虫の確認をしていなかった、手技の未熟)

   
. 皮膚掻破検査

        外部寄生虫・痒みがあり・ステロイド剤の使用により毛包虫が酷くなることがあります、一部では
 
         毛を抜いての顕微鏡検査で陰性として見逃すので、正式の検査をする動物病院を選びましょう。
 
    
4.診断  疥癬虫症     
    5治療   
        
       疥癬虫の殺虫剤の注射・内服・薬浴

                 皮膚の消炎剤の内服 疥癬虫の殺虫薬浴を毎日自家で行う

                 (註6 犬は1-2ヵ月で疥癬は治癒するが、皮膚症状の改善は更に掛かる。)
  
  6. 注意事項
 
  飼育環境の消毒(犬の生活圏 布団 ケージ 敷物 移動する車内 犬と接触した人の衣類)

   ドックラン ドック喫茶 公園等犬の集合場所に行かない(伝播・感染を起こす)

   人の処置は人医の皮膚科に行き自家の犬が疥癬であることを告知して治療を受ける。

    ( 8 飼育環境の消毒が不完全だと再感染が起きるので環境消毒を徹底する事)
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