皮膚科専門 外来動物病院
  

       全身性毛包虫症  2019/10/15日   195号
 
    毛 包 虫 症 (アカルス・ニキビダニ)

            毛包虫症による皮膚病は簡単には治りません。  

 診断治療に大変苦労する皮膚病で困難な事、病態が千差万別で、
 治療処方の薬品投与量の匙加減が繊細で体重1kgに対して
mg
又はμgの計算て゛調剤しなければ良い結果が得られない
 治療方法も大切で寄生部位の病状把握は資料として重要です。

      


     アカルス 毛包虫の顕微鏡写真 (400倍)

********************************
   皮膚科専門外来動物病院

  全身性毛包虫症 2019/10/15日  195号
  
 秋田犬 雄 11歳 38Kg 栄養 中 
7カ月前に脚の異常発見し診察を受けた、皮膚検査をせず・
診断名不詳・アモキシリン・ビクタス・ステロイド錠1日2回
内服治療したが改善が無く、月日が進むに連れて全身性の
異常が広がり来院した。来院早々問診・視診で毛包虫を疑い・
皮膚掻爬材料に毛包虫を検出・1分で診断確定する。
以下に病状・治療過程を写真解説・丈夫に飼育・して下さい 

顔面毛包虫広域感染   四肢全域感染 前足感染重度 下腹部色素沈着 後足重度感染
   ↑初診時毛包虫広域・感染重度・
   毛包虫感染を診断してなかった↑

頭部・炎症・消え発毛 炎症消え・発毛開始 掻痒・舐性・停止 炎症・停止・微発毛 後足色素沈着・微発毛
  ↑治療開始30日で効果が抜群化して喜ばれる

現治癒率が90%に 嘘の様な治療効果  初診時に比較 皮膚の異常無し 初診時に比較して
  ↑治療50日に90%効果発揮し飼主は満足↑

  皮膚科の進歩は日進月歩でアカルスも短期間で
  見事に治療完成し正確な診断と最新の治療が必要
  内服・注射・薬浴と3種総合治療が現代皮膚学
  皮膚病は難しい病気 専門の皮膚科医て゛治療を

     TOPページへ  

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++



   皮膚科専門外来動物病院

  汎発性毛包虫症 
2019/04/01日   182号

      フレンチブルドック 雄 3歳 14kg

  3年前発症し、2軒の病院でアカラスの診断治療を受けたが

 改善されず。
患部の拡大と脱毛・皮膚は鼠色に色素沈着し掻痒が

 酷く転移来診した。患部の掻爬検査で多数の毛包虫を検出した

 眼瞼周囲 頬 頸部 
 炎症性色素沈着
 体側四肢患部 背中 拡大 色素沈着
脇の下 色素沈着  両側・内股・感染  両後足・踵に感染部位
 前病院は診断したが、適正の毛包虫の治療に不備の点が有った
  全身性の毛包虫症に発展したようであった。
  殺虫剤の内服・外用2種類の塗布薬浴で好転した。

                  TOPページへ  

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++



               皮膚科専門外来動物病院
  幼年性毛包虫症  
2018/01/01日   165号

   ノーフォクテリア 雌4ヵ月 5kg 栄養中 

   頭頂部に炎症脱毛掻痒性が有り、拡大で近くの病院に掛り 

 湿疹の診断でステロイドとシャンプーの指示で
1カ月治療、

 よくならず次第に患部拡大し痒みが激し。頭部眼の周り、

 患部拡大したので
2軒の病院でも同じ指示で。

 これでは治ら無いと思いホームページを探して来診した

      
  ↓ 初 診 時 (来診時 )の 画 像 4    

 

A 幼年で頭部・顔・口唇に炎症・脱毛
 が有り軽度の出血がある

B 顔面・頭部に炎症がある場合まず 疥癬・毛包虫・膿皮症を疑うべきである

C 鼻梁・額・耳介辺縁に痂皮が多数形  成が有れば疥癬・真菌の感染を   検査するべき

D 頬・口唇・下顎・喉の炎症性の変化は 毛包虫・疥癬虫・真菌の感染を検査するべき毛包虫・アレルギーの併合治療の結果

              

    毛包虫・アレルギーの併合症治療の結果 

E 毛包虫・アレルギーの併合治療で皮膚  変化好転・発毛を開始

F 顔面・眼瞼・鼻梁は完全に治癒して被毛  正常化している

G 耳介外面の皮膚に変化が見られな  い

H 口唇・顎・下頸の皮膚は・被毛は正常  に復元している

    検査掻爬材料をKOH処理顕微鏡検査を優先 

 子犬・幼年令の場合寄生虫の垂直感染(親から)が考えられる

   患部材料から多数の毛包虫を検出した

   仔犬・幼犬は寄生虫性アレルギー体質に成り安

  診断 幼年性毛包虫症・毛包虫性アレルギー合併症 

  治療 
殺毛包虫剤の注射・内服・薬浴での原因療法

  毛包虫を治療し抗アレルギ−剤(ステロイドを不使用処方)

  ステロイドを併用すると毛包虫を再燃悪化するから禁忌

    指導 毎月確認、掻爬材料をKOH処理、顕微鏡検査を

   

                   TOPページへ  

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


   皮膚科専門外来動物病院
  誤診断・誤治療の毛包虫症 
2017/02/15  144号
      
        シーズー 雌 7歳 8kg 

  1,年前に皮膚に脱毛と皮膚面が赤く掻痒舐性が始まった、四肢端の裏肉球間・

 肘・胸・お腹・内股に出現で病院行き。アレルギーとの診断でステロイドの

 錠剤を痒み止め
11回内服を13か月間継続したが益々皮膚症状がひどくなるので


 ホームページを見て転医来診した


       
初診時写真6

A 右体側 体表薄いピンク 四肢に炎症の脱毛掻痒性・舐性が顕著

B 左体側 四肢特に後肢が掻痒性・舐性・脱毛が酷い・体臭が強い

C 腋窩・前胸の全面炎症性・脱毛性・掻痒性が顕著・油性体臭が強い

D 下腹部・内股の脱毛炎症性・腹部に慢性化色素沈着あり

E 前足の脱毛炎症性・舐性が顕著に出ている

F 両後足の脱毛炎症性・舐性が酷く脂漏性皮膚炎


   検査 患部3カ所の皮膚掻爬検査で多数の毛包虫を検出 

  診断 長期ステロイド内服・慢性毛包虫症

  診断 消炎・ステロイド・長期間内服による全身性毛包虫症

  治療 殺毛包虫の薬浴 同内服 同注射



                  TOPページへ 


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

          皮膚科専門外来動物病院  


  誤診断・誤治療の毛包虫症 2016/11/15  129号  

   ポメラニアン 去勢雄 9歳 3.2kg 栄養 中

     長期・誤診断・誤治療で悪化した症例

 3年前に足を舐め・痒がり進んだので近くの病院で診察・血液検査を

 受け肝臓・心臓が悪いとの診断で心臓薬・抗生剤・ステロイド・

 シヤンプーの指示と内服を使用して来たが皮膚病は良くならず・

 益々ひどくなつて来たので当院のホームページを見て来診した。

   当 院 の 初 診 時 の 写 真 8 枚

A 右体側全身に慢性の脱毛性炎症・患部に薄い色素沈着が有り・雲脂の発生があり掻痒性がある B 左体側全身に慢性の脱毛性炎症で薄く色素沈着があり慢性の皮膚変化が認められる・皮膚、被毛は乾燥性で毛包虫症の特徴的変化 C 頸から背中・腰の背面は毛包虫の寄生が起きている皮膚変化が伺える症状・全体的に被毛が乾燥している

D 顔面には毛包虫の症の変化が認められず・脇の下・前胸に軽度の炎症性がある

E 前足の肘全面の脱毛域はアレルギー体質を疑うが、此の部分も毛包虫の感染し易い場所である

F 下腹部から膝関節全面もハウスダストアトピーの好んで発症する場所であるが、同時にアカルスも多く感染し易い場所でもある

G 四肢の肉球間はアレルギー体質・ハウスダストアトピーの好んで発症し易いし又毛包虫も寄生が多いので時には毛包虫を見逃す事もある

H 下顎の色素沈着はハウスダストアトピーとアカルス感染時も変化が起きるので誤診断が起きやすい場所なので観察・診断を慎重にするのが大切

   検査  肝機能悪化・皮膚検査で毛包虫の寄生

 診断 (毛包虫症)ステロイド過剰投与で副作用・薬品による

     
長い期間の誤診断・誤治療が在ったので症状が悪化した。

    治療 ステロイドの弊害・アカルス(毛包虫症)の薬浴・内服。

      アレルギー体質があるので抗アレルギ−剤の13回の内服

   指導 栄養補充の目的でドライフード1/3味付け人食2/313回与

      朝は牛乳・夜は味噌汁を。

  散歩は舗装道路・散歩後の足洗い禁止で拭くだけ。
ノバルサンのシヤンプーは禁止

  

                TOPページへ 

*************************************************************************************************

   皮膚科専門外来動物病院

幼年性急性毛包虫症 (母親から垂直感染例) 16.11.01

    フレンチブルドッグ 雌 生後3カ月 3.4kg

  1カ月前額に発赤疹出現し眼瞼周囲湿潤性の赤み、体全体に脱毛が始まった。

  1週間後に頭部全体が膿痂疹と化膿臭気が酷く2日後に動物病院に受診して

  皮膚検査で毛包虫を確認・セラメクチンと抗生剤使用を
1週間後同様治療をした

  四肢大腿内外体側の脱毛が酷くり。知人の紹介でメール診断を依頼して来た。

     メール 依 頼 写 真 6 枚

 

A 額から眼瞼周囲の炎症性脱毛顕著・掻痒と脂漏性が強く鱗屑ず多数発生している 、急性毛包虫症の特徴

B 頬から側面の炎症性脱毛顕著・掻痒と脂漏性が強く、痒いので回りにこすりつける動作を頻繁にする

C 眼瞼周辺の炎症性脱毛顕著・掻痒と脂漏性が強く赤みが顕著

D 下顎から頸に掛けての炎症性脱毛が広域に発生している

E 前肢内側の脱毛・炎症が強く舐性も絶えずしている

F 後足肉球周辺の炎症が強く舐性も強く・頻りに舐性を示す

        治療開始2週間後       

Y 治療効果が発症現して炎症が減退して来た・殺毛包虫剤の内服と薬浴効果が発現している。

    幼年性急性毛包虫症 (母親からの垂直感染例)

  治療 殺毛包虫剤の内服と薬浴・皮膚の消炎剤の13回の内服 ビタミンAEF内服

   指導 ステロイド剤の内服禁止、  

  シヤンプーは禁止(アレルギー物質・細菌・寄生虫の侵入助長)

  食餌は成長期なので
14回、味付き人食1/2 ドライフード1/2の配合して管理

               TOPページへ 

**************************************************************************************************

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

  
  皮膚科専門外来  2012/01/14日

  
毛包虫 寄生虫 膿皮症 抗生剤 シャンプー 栄養低

    
ゴールデンリトリーバー雌13歳 29Kg 栄養低下
顎下に痂皮を発見、近医で診察 血液検査、細胞診、細菌検査
抗生剤の内服と軟膏塗布の治療、4週間・5回通院・患部が拡大、
頭部、四肢、指間、頸部に拡大悪化するので。  転医来診する

2. 診察時の画像

初診時の色素沈着・痂皮・掻痒・皮膚病臭強烈

初診時顔面・頬の痂皮を除去してから薬浴する

頭頂部・額部分の膿性痂皮これも除去する  
頸周囲の病巣痂皮を除去してから薬浴する 前肢指間から前肢全面の色素沈着・痂皮形成 後肢膝関節から踵までの側面痂皮・皮膚病臭
治療開始1月後効果発現炎症消失 治療開始2月後効果発現して発毛順調 治療開始2月後治療効果良好発毛順調

  3.検査 
視診検査 皮膚病臭気 ・ 色素沈着 ・ 痂皮 ・ 栄養低下・
被毛乾燥し光沢無し皮膚の寄生虫検査   毛包虫が多数検出
4診断急性毛包虫症・二次性膿皮症・栄養低下・肝機能低下
5治療 栄養改善 ・殺ダニ剤の注射・内服・薬浴・軟膏塗布
6注意 殺ダニ剤薬浴と内服・再発が有るので1年間は要注意

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  皮膚科専門外来病院   2012/02/15日   4号

          毛包虫  (ステロイド剤の連用)


  1.患犬の病歴    
ボストンテリア
雌 7ヵ月 2.8Kg 
・全身的な広域薄毛
発病・1ヵ月掻痒増加ステロイド投与好転せず・掻痒・炎症増加
全身的に症状悪化したので・転医来診した時点のが下の画像

  2.診察時の画像

初診時の全身広域性の脱毛域掻痒性

下顎より下唇にかけて稀毛・炎症性紅色性

 肘関節の脱毛・炎症・掻痒・顕著
脱毛性炎症・皮膚は浮腫状になり掻痒性が強い
 左図肘関節部の皮膚検査で毛包虫を多数検出した 後肢大腿から飛節にかけて稀毛性脱毛顕著

下 治療開始後3ヵ月後で全体に改善され毛元の様にそろってきた


   3.検査 
 視
診 栄養良 被毛乾燥光沢無 全身の炎症脱毛掻痒性が強い

    皮膚の寄生虫検査   
毛包虫陽性 ・ 疥癬陰性

   4.診断 毛包虫症 ・ 内分泌不全(甲状腺不全(T3))

5.治療方針 殺ダニ剤の注射 同内服 薬浴 皮膚改善剤の内服

  6.注意事項 ステロイドの投与中止・繁華街の散歩

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   皮膚科専門外来  2012/07/15日   19号

    毛包虫 アレルギー 膿皮症 
 1.患犬の病歴
  
 ダックスフント 1歳 雌 4.6kg 栄養良 

  9ヵ月前に皮発生し近隣の病院で寄生虫・真菌の治療(ノバルサン・トミロン・ポララミン・
   
ビクタス軟膏を塗布)たが・全身的範囲が広まり良く成らず、悪化が進んで転医・来診し   

2.初診時下の画像上欄は当皮膚科へ来診時の皮膚変化) 

両胸則周囲脱毛.色素沈着 両腋窩炎症肥厚性皮膚変化   尾背面の炎症肥厚性病変
治療開始80日後良く治癒している
治療80日後下腹面・色素苔癬化消失      治療80日後・尾背面正常化


 4.診断
   
全身性毛包虫症

  5.治療方針  殺ダニ剤の注射・内服 ・薬浴
 
抗アレルギー剤の自動処方 抗生剤を1週間内服 ビタミン剤 A E F の内服  
 飼育指導
 毎日薬浴 シャンプー禁止栄養改善 固形フード半分、人の食事半分
     牛乳 魚を多く与える
、散歩運動から帰ってから足を洗わない、拭くだけ

  皮膚科専門外来    2012/10/05日号    27号

 
 毛包虫 ステロイド剤 膿皮症 脱毛 掻痒 痂皮

  1.患犬の病歴     

   英セッター 雄  8歳  22kg   栄養 中下     

  保護犬を譲り受け飼育し始め、近隣の病院の健康診断でフイラリアの寄生が確認され

  殺虫の治療をして、
今年の夏に掛けて皮膚の変化が酷くなり治療を開始した、

  抗生剤と
ステロイドの治療を継続していたが咳を時々する、皮膚の状態が良く成らず

  益々悪化して
変化が拡大し見るに哀れとなり知人の紹介で当皮膚科に来診した

 2.初診時の画像  (下の画像は当皮膚科へ来診時の皮膚変化)
                                 

 顔正面の炎症・脱毛像   口唇の広域な感染域
 頸下面の感染肥厚慢性域
 脇の下から胸への脱毛・感染皮膚
  下腹部内股えの広域感染域  前足全体の脱毛炎症皮膚

  3.検査 
 
皮膚掻破検査で多数の毛包虫感染を確認した、 疥癬陰性

  4.診断   

    全身性毛包虫症 (ステロイドの長期内服で毛包虫症の悪化)

   5.治療方針  

   毛包虫殺ダニ剤の注射・内服(1日2回)  殺ダニ剤の薬浴を毎日自宅でする

  皮膚の消炎剤はコンピュター自動処方  前医の検査結果から強肝剤を処方

    ビタミン剤 A EF 及び 貧血に鉄剤の1日2回の内服

   治療は長期間かかる事を理解・納得・同意を得る

  シャンプー禁止、散歩運動から帰ってから足を洗わずに拭くだけとする 
  


    皮膚科専門外来    2013/08/01日      49号

       毛包虫  脱毛 炎症 色素沈着
----------------------------------------------------------------------

  
     ミニダックス 去勢雄 11歳  10.0kg   栄養 良

    A.  5年前に四肢に皮膚病が発生し病院で(アカントージス)との診断
    
(註1.皮膚掻破検査はしてなく視診のみ安易の診断)

   抗生剤とシャンプー1週間に2回指示・治療を継続受けていた。

    
B.  血液・皮膚掻破・寄生虫等の検査を受けたが皮膚の状態は益々悪化 
    (註2・検査で毛包虫を見逃していた)

    C.  半年後に体の下は色素沈着と肥厚し体臭がどんどん悪くなってきた。
    (註3.毛包虫の慢性化で体調悪化の証拠)

    D.  遠方であるが当皮膚科に来診した

                       
     
病態画像      (初診時の写真)


  全身側面四肢に色素沈着
 

      体下面の苔癬化


  腋窩・胸色素沈着

   胸・腹部黒色・色素沈着

 下腹部・内股・後肢色素沈着

  肉球間黒色苔癬化

    3.検査       

     視診検査は写真に有るように犬体下部前面苔癬化と黒色・色素沈着が著明、
    皮膚変化部の何処を
掻破検査しても毛包虫が陽性に検出・出来た。

      * 四肢肉球間の肥厚・平坦化・色素沈着は極度な症状示唆。

    皮膚掻破検査 外部寄生虫・ 毛包虫 +++

  4.診断    
           慢性全身性毛包虫症 苔癬化 色素沈着の合併症

      (註6.前医の皮膚掻破検査で毛包虫の未見出、初期に毛包虫を検出していれば
       此ほど慢性化せず経過していたであろう
)

   治 療
   
殺毛包虫剤の注射 内服 薬浴の継続

   皮膚の 苔癬化 色素沈着には抗アレルギー剤の1日3回内服

         (註7.慢性化した全身性毛包虫症の治療期間は1年以上が必要)

        シャンプー禁止 肥満体重に散歩を1日2回以上で減量・体脂肪を減少 

       (
シャンプーすると毛包虫が移動し・乾燥していれば移動感染困難) 
      散歩・運動は1日2回・舗装道路、繁華街、人車の頻繁な道散歩する繁華街を
       
30-40分する、散歩後は足を水洗せずに拭くだけとする、
   

  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

    皮膚科専門外来    2014/07/15日号      70号

       アカルス 色素沈着 脱毛 掻痒 慢性
--------------------------------------------------------------
 
     
   シーズー 7歳 去勢雄 6kg

   7年前に皮膚病で病院を受診マラセチア(皮膚の常在細菌)との診断でマラセブ

  シヤンプー
4日間隔ケトコナゾールを4年間・抗生剤ラリキシンを内服・効果なく

  悪化する
転医2軒の病院で診断が無、
転医3回目毛包虫(アカルス)の診断で

   8回注射を受け改善なく更に悪くなり、知人に皮膚科専門病院を紹介され来診した。

  註1 初回の病院でマラセチアの診断があった・マラセチアはどの犬にも寄生細菌で

     皮膚変化は少ないのが普通で病原性は少なく毛包虫を見逃していた。

  註2 2軒目の動物病院は毛包虫を見逃して診断が出来なかった。

    3 3軒目の病院で毛包虫を発見・診断13回の注射をしたが全身性に広がり

     悪臭が酷く毛包虫は注射だけでは治らないので・皮膚科動物病院を紹介された。

    4 いずれの動物病院も毛包虫の診断・治療に適正を欠いていた。

        以下の写真は全身剪毛(薬浴の効果増強のため

 

   A 全身剪毛で黒く色素沈着している皮膚が慢性に毛包虫が寄生している部位・ここまで色素沈着しているのは2-3年間毛包虫が寄生し慢性化ている証拠。

  B A図と同様に首の下背中・腹部に広く感染し四肢にも色素沈着があり毛包虫が全身性に感染している、多分痒み止のステロイドのせいでしょう。

  C 背中に2箇所アカルスの感染皮膚が色素沈着している、此の部分の掻破材料から栄養の良い太った毛包虫が多数検出できた。

  D耳の後ろから、首の周囲に掛けての色素沈着がある毛包虫の感染している皮膚が明瞭に鑑別できる。

                     
      
 E 眼瞼周囲・口唇・首の下・肘から前肢・前胸にかけて広範なアカルスに感染しているのが皮膚の慢性炎症と色素沈着で証明できる。  F 前胸から下腹部に掛けて黒く色素沈着しているのは毛包虫の慢性化した感染部位が理解できる、早期診断できればこれほど悪化しない。

   G 尾の裏・外陰部・飛節・踵の色素沈着は何れもアカルスの感染を証明するもので全身性に感染が広がっている未診断・治療が慢性化の原因。

  H 背中の幹部から検出した栄養の良い太った毛包虫でこれまでの治療効果がなかった証の虫体写真(強拡大)。

   

   註 皮膚病は診断が大切で正確な診断なくして治療は進まない
       (診断なくして・治療無し

     註 検査は正確な検体選定し診断・原因追求が優先
      (毛を抜いての毛包虫検査は正確を欠く

   註 痒がるからと直ぐにステロイドを長く使わない
         (ステロイドは毛包虫を増殖する

   註 治療は複数(注射・内服・薬浴・栄養管理)の方法が効果的
         (毛包虫は注射だけでは治らない

   註 セカンドオピニオン制度を用いて診断を再確認する
      (診断は10人10色の差あり・念のため再診断

   註 皮膚病は皮膚科専門の動物病院を探して受診する
       (一人で全科目を診るには限界がある・科目別診療の時代)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


              
Topページに戻る