27.中 毒 性 皮 膚 病

           

     希に発症する・投与薬物の副作用により発症する皮膚疾患群の総称
      
       
発症例数の極めて少ない発生率の特異な皮膚病群

          

        
    中 毒 性 表 皮 壊 死 症

       臨床例
   ボーダーコリー 避妊雌 6歳 14.5s 栄養 中  150906初診
  

てんかん発作を持病として治療を継続中に内股・腋窩に皮膚潰瘍・壊死の発生を見て抗生剤の投与を試みたが

効果が無く、
紹介で来診した。因みに本症は沈静剤・抗てんかん剤・抗生剤・解熱剤等の薬品の副作用が

原因と成ることがある。

                    初 診 時 の 写 真

1顔貌は穏和で、てんかん発作時以外は表皮壊死潰瘍局所以外には正常に見える。

2腋窩(脇の下)は湿潤性の表皮壊死潰瘍面を形成して、僅かに細菌感染を疑う局所変化。

3下腹部・内股の紅斑性の湿潤性の表皮壊死潰瘍面を形成して、掻痒性・舐性が感じられる。

4下腹・外陰部に紅斑性・表皮壊死潰瘍面を複数形成して、掻痒性・舐性が感じられる。

5腹部には膿皮症様輪状紅斑を複数発生している、一見膿皮症を疑う。

        治 療 開 始 3ヵ 月 後 の 写 真

6腋窩は完全に正常化して被毛の再生が有り、外見的に異常が無い。

7対側の腋窩の表皮炎症痕は色素沈着を起こしているが正常に復帰いている。 8下腹部・内股の表皮炎症面の正常化に復帰しているが僅かに瘢痕がある

9腹部にあった膿皮症様変化は完全に復帰して正常。

10下腹部全体の表皮はほぼ正常に近く復帰して掻痒性・舐性は見られない。

      検査 ホルモン検査 異常値は無い  

       一般血液検査 蛋白質の低下以外は正常

     診断 中毒性表皮壊死症 (スティーブンス・ジョンソン症候群) 重症型薬疹

      真の原因は未だに解明されていない

    治療 免疫抑制剤+抗アレルギー剤の内服 1日3回内服

      発症1週間以内にステロイド剤の短期間限定増量投与が効果的

      膿皮症様潰瘍面には KPS1日1回塗布 抗生剤は不使用

      潰瘍面には消炎性の軟膏塗布 抗てんかん藥は内服停止

  指導 蛋白質を多く与える、舗装道路・繁華街の散歩時間・回数を多めにする

     指定塗布薬以外は不使用・シャンプー禁止。
                                                                 TOPページに戻る  

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