17  ステロイド剤 の長期・大量・内服による副作用症例解説


     通常ステロイドとは副腎皮質ホルモン(プレドニゾロン)の総称で使われている抗アレルギ−剤です

    免疫抑制剤・抗アレルギ−剤・消炎剤・抗ヒスタミン剤で有名な薬品で神薬と呼ばれています

    どの薬品でも善悪の両方を持っているので
適量以上を使うと悪の副作用が起きます

     人も動物も必要最小限の使用で副作用を防止し・ 病気の種類・程度に依って体重1kgに何mgと処方します


    動物には
原則的に錠剤投与は禁忌な用法・ 短期間なら 3mg/kg可能ですが常用量は0.14mg/kg以下で

    治療効果が出ます、それ以上の連用は副作用が出現て危険です


  
  錠剤は人体用(60kg)で動物(1-15kg)用への錠剤使用は誤使用となり副作用の原因となる

    絶対に
ステロイド錠剤の投与は禁止皮膚科経験の浅い動物病院は錠剤で出すので用心

       
多くの過剰・過誤投与で来診した症例を以下に記載します  
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  動物 皮膚病図鑑  皮膚科 動物病院  2017/08/15日  通巻156号 

 キーワード 皮膚病  ステロイドの副作用 医源性慢性アレルギー性皮膚症候群 
    患犬の病歴

   5年前に発症 四肢の肉球を舐めるので近くの動物病院で診察をうけたが診断名が無くステロイドの錠剤・

  抗生剤の投与と
2週間に1回のシャンプーするように投薬・指示を受け長年治療をうけていた。

  この間皮膚症状は悪くなる一方で全身の炎症・掻痒・脂漏性脱毛が悪化かして来たので転医を考え、

  ネットで皮膚科の専門病院を探し車で
3時間掛かるが犬の為に当院に診察を求めて来診した。

          来 診 時 の 写 真 8 枚

A 頭部・顔面は炎症性の薄毛の脱毛で口唇は浮腫性に肥厚して熱感を帯び脂漏性の体臭とべとつく感じが強い

B 頬から顎の下にかけて古い炎症跡は肥厚・色素沈着して脱毛する・耳介内面の奥は慢性外耳炎で臭気が強い・アレルギー性の外耳炎

C 前肢・前面・肘から下部に掛けてハウスダストアトピーの皮膚変化が出現しているので診断・確定する・頸下から胸の炎症性脱毛・脂漏性が強い

C 後肢下部より肢先に掛けて浮腫性の硬結性皮膚変化は長期ステロイド使用の副作用が出現した証拠

E 大腿側面の肥厚を来して皮膚が厚みを増して硬い結節群を形成しいるのは長期に渡りステロイドの投与に起因する副作用の結果である、踵から肢端に至る変化は慢性化アレルギーの変化

F 肩から肘関節・肘全面の脱毛・炎症・肥厚・掻痒は何れも慢性化した長期ステロイド使用の副作用でハウスダストアトピーに随伴性の皮膚変化

G 後肢膝の上・下・四肢末端の脱毛・炎症性・結節斑状変化はステロイドの副作用で現れた現象性浮腫が証明している

H 会陰・肛門・踵の浮腫性肥厚は皮下浮腫で長期ステロイド使用の副作用としてムーンフェイスの変形出現である

   診察・視診 問診で部屋に入るなりステロイドの副作用が感知された、皮膚病だとステロイド錠・

         抗生剤の投与とシャンプー指導と定型的な動物病院パターンの形状

  検査 一般の血液検査で肝機能の悪化・タンパク質の低下があり血中好酸球が11.900

      異常に増加していた
(副腎皮質ホルモンの異常)

    診断 ステロイドの副作用

    治療 ステロイドの逓減療法 抗アレルギ−剤の複合コンピューター処方を13回の内服

      ビタミン
AEFの大量内服

  予後 ステロイドの副作用を寛解するに長い日数が必要

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  動物 皮膚病図鑑  皮膚科 動物病院  2017/05/01日  通巻149号 

 キーワード 皮膚病  ステロイドの副作用 医源性慢性アレルギー性皮膚症候群   
    患犬の病歴
 
フレンチブルドッグ 雌 4歳 9kg 栄養 中

   1歳時に毛包虫(アカルス)罹患し、アレルギー体質言われステロイドを11錠と抗生剤を連用し30日毎に

  シャンプー指示を受けていた。
1カ月前から頭部・肩・前肘・腋窩に皮膚が赤く盛り上がっての変化が目立った

  ので近くの動物病院で、アレルギー体質言われステロイをと抗生剤の再度処方されたので、転医して来診した。

           来院・初診時の写真8

A.眼瞼周囲に炎症性の変化と脱毛があり・これはアレルギー体質に良くある変化

B.頭部背面に広い炎症性の皮膚が存在して、皮膚の厚みが増加しているのが感じられるのはステロイドの副作用の前期症状である

C.左肩甲骨周りに発生した脱毛部の肉芽様に隆起した変性皮膚・これは過剰ステロイドの副作用の証拠 D.右腹部に側面に発生した薄毛性の脱毛部の肉芽様に隆起した変性皮膚・これは過剰ステロイドの副作用の証拠
E.耳の付け根から頸の下に掛けての脱毛部の肉芽様隆起した変性皮膚でアレルギー体質の変化に似ている過剰ステロイドの副作用の証拠 F.左腹側下部に発生した点在性潰瘍が多数発生しているステロイドの副作用の初期変化 G肘全面の脱毛部の炎症性の皮膚変化が起きているのはアレルギー性変化に似ている・これはステロイドの副作用の初期変化

H.脇の下の紅色に変化は良くアレルギーの初期に似ている・これは誤診し易い皮膚変化

           治療開始して1カ月後の改善した写真 

I.Aと比較して眼瞼の炎症性が減退して被毛の改善が立証可能

J.Bの頸の被毛改善の変化が良くなり赤みが薄くなり毛色が正常化に移行している

K.C肉芽様に隆起した変性皮膚が広がらずに縮小傾向と炎症性桃紅色が減退してきている

L.Gの炎症性桃紅色範囲が縮小して1/4位に好転している掻爬・舐性は特に減退が目立つ

  検査 ホルモン検査でコルチゾールの低下・一般血液検査・皮膚変化

  診断 医原性クッシング (稟告でステロイドの長期間・内服継続)  脱毛部の肉芽様に隆起した皮膚変性

   治療 ステロイドの逓減療法・皮膚の復元内服処方13回内服

  指導 栄養指導 散歩運動指導(交通頻繁な舗装道路・繁華街が適正・裏道公園・草むら禁止)   

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  動物 皮膚病図鑑  皮膚科 動物病院  2016/12/01日  通巻130号 

 キーワード 皮膚病  ステロイドの副作用 医源性慢性アレルギー性皮膚症候群 
    患犬の病歴

  ゴールデン・リトリーバー 雄 4歳 37kg栄養 中

  1年前に体に痒みが酷くなり近くの動物病院に診察を受けた、診断名は不明で

  ステロイド錠剤を12錠剤を12回と甲状腺剤の処方され、シヤンプーの指示を受け続けたが改善されず

  口唇に潰瘍が発生すると同時に背中の皮膚に肥厚性の隆起が発生して痒みが増加し湿潤してきたので紹介で来診した。

     初 診 時 の 写 真 5 

A 肩から背中に発生している硬結節群の部位の遠景・被毛の粗造・光沢無く・乾燥して体臭あり・皮膚は軽い炎症桃色性に成っている

B 硬結節群の部位のアップで・皮膚の隆起が良く観察される・硬結節群の部位の疼痛は無いが幾分湿潤している

C 胸腹境界部に軽度の硬結節群があり湿潤して痒みがある

D 背中の一部で硬結節群の軽い部分、皮膚の隆起性は軽度であるが掻痒性も軽度であるがステロイドの副現症の証拠

E 口唇部に発生した潰瘍性の副現症的な症状

  検査 血中好酸球の減少 (12/μl.正常は200-300/μl)  肝機能悪化(ALKP1931  ALT144) 

   診断 医原性クッシング症候群 (ステロイドの長期内服の副反応)

  治療 抗アレルギ−剤のコンピューター処方 13回の内服 ビタミンAEFの内服 ステロイドの暫減量法で副腎の保護・副反応の緩和処方

   硬結節群はKPS 11回の塗布 治療に長期間必要

    指導   早足で散歩・野菜の多給 シヤンプーは禁止(皮膚バリアの破壊・アレルギー物質・細菌の侵入助長)

                                                                  Topページに戻る
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  動物 皮膚病図鑑  皮膚科 動物病院  2016/09/01日 通巻124号 

 キーワード 皮膚病  ステロイドの副作用 医源性慢性アレルギー性皮膚症候群 
 患犬の病歴

 フレンチブルドッグ 去勢雄(3歳時) 13歳 体重6.8kg 栄養 痩蒼(痩過ぎ)

  12年前に皮膚病発生・ドライフードを12回で飼育、近くの動物病院で血液検査・
 皮膚掻爬検査でマラセチア感染症・皮膚細菌感染症との診断で毎週
1回のシヤンプーの
 指示を指導され、錠剤
( ステロイド)の内服を長年使用してきたが、皮膚の変化が益々
 悪化かしてきたら該当動物病院では治療することは出来ないと宣言・診療を拒否されたので・
 当院を受診した。

                      5枚 

        (ステロイドの長期大量内服の副作用全身皮膚変化)

A 慢性アレルギー・ステロイド過剰内服による皮膚肥厚潰瘍性の変化は副現象の典型的変化・眼瞼周囲の変化はハウスダストアトピーの使用標準的皮膚症状

B 前肢・四端の腫脹・炎症性脱毛域の拡大・掻痒性・肥厚・何れも長期ステロイド剤の使用による副作用の結果

C 後足・末端の炎症性肥厚・広域脱毛域・舐性が慢性化の特徴で抗生剤効果無し単一ステロイドの投与による弊害の現れ

D 後足・内側・膝関節・指間の脱毛腫脹はシヤンプーによる二次性細菌感染に起因する斑状膿皮症・マラセチア感染症の誤診断過剰シヤンプーの弊害

E 睾丸・大腿後面の脱毛・炎症性・舐性・表皮の肥厚・擬似腫瘍化はステロイドの副作用の現れ

               当院治療開始後2カ月後の写真5枚 (改善)

F ステロイドを経時的に減量投与して正常量に誘導しての皮膚効果が良くし始めいる・抗生剤は使用しない

G 前足指間の炎症が抗アレルギー剤の効果とステロイドの減量調節で快方に向かっている・抗生剤は使用しない

H 後足指間は舐める動作が残っているので炎症性と腫れが残っている・抗生剤は使用しない

I 内股の脱毛斑・炎症の改善が舐める動作で皮膚改善が遅れている・シヤンプーは禁止

J 大腿後面の炎症性は舐め難いので消炎効果が現れている・僅かながら発毛が出現している・抗生剤は使用しない

   診断 過去の病歴とステロイドの過量長期内服・シヤンプーの頻度と皮膚変化からして

     ステロイドの過量長期内服の副作用・抗ヒスタミン剤の未使用・過度のシヤンプー使用等の誤診断・誤治療の重複での皮膚変化症状。

  治療 シヤンプーは禁止(膿皮症改善)・ステロイドの正常使用量に改善・抗アレルギ−剤の(コンピューター処方)内服・ビタミンAEFの補給等・13回の服用

        ・抗生剤は使用しない

  指導 食事の改善(ドライフード1/2・人用食1/2味付け)牛乳・味噌汁等調味量の添加・栄養補給・増加

      散歩後の足洗いせずに拭くのみにする トライシヤンプーは使用可能

                                Topページに戻る
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  動物 皮膚病図鑑  皮膚科 動物病院  2016/01/01日  通巻108号 

 キーワード 皮膚病  ステロイドの副作用 医源性慢性皮膚症候群 

 患犬の病歴
   
       フレンチ ブルドック  10歳  避妊雌  12Kg

   3年前にアレルギー性皮膚病が発生してステロイド錠を12回内服指示で受けて継続し、症状は内服で軽減して

  来たのでステロイド錠を止めると再発する、此のくり開始で
3年間飲み続けたが。多飲・多尿・肥満・多食で 

  全身性の悪い変化が出てきたので、
HPを見て転医・来診した。
       
来 診・初 診 時 の 写 真 ( A & B )

A来診・初診時の腋窩から前胸・典型的のステロイドの副作用(医原性クッシング病)全面脱毛・隆起性糜爛・
掻痒性・舐性・脂漏臭気・食欲亢進・多飲・多尿
視診的に痛ましい状態。

B来診・初診時のAと同様な皮膚変化が内股に出現するのは此の皮膚病の特徴でステロイドの過量使用に依って発症する

C治療開始後1カ月で皮膚の炎症は
停止して良い方向に転じた、皮膚の糜爛停止・掻痒性低下・僅かに発毛開始・体臭も減少回復開始。

D体側の炎症・糜爛は順次減少して
皮膚は乾燥気味に好転が進み・脱毛は停止・産毛の発生が確認され始めた・体臭は次第に低下を開始してきた。

E治療開始後3カ月で皮膚の炎症は
停止し僅かに炎症部が残存し・糜爛部は乾燥が進み、全体的に
初診Aと比較すると50%ほどに治癒している。

F治療開始後4カ月で臀部から踵・腰にかけての炎症面消失・皮膚の乾燥・掻痒性低下・体調回復して良好な状態を維持してきた。

G頭部の糜爛面の縮小・痂皮形成で
良い方向に進んでいる・炎症面から産毛が生え始めている

H治療開始後6カ月Aと比較すると皮膚の乾燥し・発毛してくる・一部の皮下にカルシュウムが沈着して硬結・隆起が起きている


    視 診 & 検 査


 全身性に 皮膚 被毛の変化が著明に増加する 腋窩と内股に糜爛性の変化がある 肥満体に近似

 多飲 多尿 尿失禁 食欲異常亢進 腹部下垂 体重増加 肥満体に移行 脱毛 炎症 皮膚糜爛 潰瘍

 血液検査で肝機能の数値悪化上昇 血中好酸球の激減 0 の状態と成る。

 診 断

 ステロイド剤の副作用としての医原性クッシング症候群

 皮膚病の掻痒性を押さえるためにステロイドの長期投与反復が原因

 ステロイド剤は錠剤での内服は危険がある

 市販のステロイド剤は60Kgを標準に作られているので動物用ではない

 動物には1Kgに対して0.13mg以上の連続使用は副作用の原因と成る

 治 療

 診断が付いたらステロイド剤を急に止めては生命の危険と成る

 因って月日を掛けて順次使用量を正常量に復帰する処方が正しい

 7-10日毎に好酸球数を検査しながらステロイド剤を減量する

 この間皮膚・被毛の変化は良い方向に移行する

 好酸球数が200-300に成った時点を維持すれば完成

  提 言

 ステロイド剤を錠剤で内服処方する動物病院は避けた方が賢明
                            Topページに戻る
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  動物皮膚病図鑑    2015/07/01日号      通巻95号
 キーワード   慢性皮膚病 医原性クッシング症候群 ステロイドの長期大量使用例 メール相談
   アメリカンスタッフォードシャーテリア 雄 
7歳 25kg

        
病 態 と 診 断

     3年前に前足に湿疹様変化に舐性・掻痒性が発生して掛かり付けの動物病院で
   アレルギーとのことで
32カ月間にステロイド錠1.320錠を酷い時に
   は
1212回(0.8mg/kg
)を内服して炎症・舐性・掻痒性の治療を継続して
    写真の様な症状になって
メール相談/治療を依頼してきた。

 この間血液検査をしているが検査成績を治療に反映していなかった。

 ステロイドの量は正常使用量の48倍量(1kg当たり0.8mgであった。

 皮膚変化がステロイドの副作用(医原性クッシング)を見逃していた。

 皮膚病の治療ではなくただ投薬のみにて根本治療をしなかった。

 飼い主もステロイドの副作用に早く気付けなかった。

  メール診断・過去の治療経過・談相の添付写真4
以下 グレイドとは皮膚病の重さを数値化して診断・治療法・藥用量の指針とする
     病態を
2.8から4.0の12段階に分類し、コンピューター自動処方・治療に応用使用

       初診時の皮膚変化    グレイド (4.0)と診断した
          

A 
顔正面・前足正常な被毛は
皆無・紅色皮膚・脂漏性痂皮
此処まで悪い変化となった
のに何故 転医・再診断を
しなかったのかと思う。

B 顔の側面 A写真同様に被毛がなく炎症性・脂漏性皮膚炎は慢性炎の末期症状を呈している、ここまでに進展すると発熱・元気消失・倦怠・食欲不振を起こす。

C体側面と四肢の皮膚の菲薄化
脱毛・紅色・舐性・掻痒性・
脂漏性皮膚炎の悪化が進み・
肝肥大は肝機能不全・
腹部膨満を示している

D 背面は脂漏性痂皮に覆われ、斑状炎症が各所に散在し、通常は皮膚面にアテローム様隆起が確認されるのが無く紅色・炎症性のみを示しているのは血糖値が200以上の高値が関係している。

           
          治療開始後2カ月の治癒過程

E .ステロイドの逓減処方
副腎保護抗アレルギ−剤の
複数併用内服

肝臓機能改善 ・保護剤の併用で
炎症性皮膚が回復開始

F.逓減処方消炎効果
発毛開始し
微細な被毛が全身性に出始めた
食欲・元気も回復して動作が
以前のように回復してきた
G.体全体の活性化・動作反応が
以前のように回復して
犬の症状・反応が回復して
歩様も確かに改善サれた

逓減処方の効果発現立証


H 両大腿部と外側部分も広く脂漏性の塊・痂皮に覆われているのは逓減処方で改善・栄養的管理が関係しているのであろう。


      検査             血液検査(地元で6カ月前)白血球18600↑ 赤血球237万(貧血)

             好酸球0↓↓
 医原性クッシングの証明 血糖値201 高値(前糖尿)ALKP(肝機能)744

        総蛋白8.6 (脱水) ヘモクロビン6.4(高度の貧血) 此等に対する根本的改善治療は無かった。

   診 断    医原性クッシング(ステロイド長期・大量内服の副作用)貧血 糖尿 白血球増加

        肝機能不全 脱水 好酸球
0(副腎機能抑制)はいすれも長期大量のステロイドの副作用。

    治 療   体力回復に逓減ステロイド(リバンド防止)。抗アレルギ−剤(根本アレルギーの治療)

      ビタミン
A.EF(皮膚代謝改善)強肝剤の使用 抗生剤。
 皮膚脂漏性には STS液の塗布 タール系塗布薬 

             食餌は高タンパク食を13回に分けて消化・吸収を助ける。

     総 括

           1. ステロイドを3年余に渡り大量・1.320錠内服して副作用の結果・

         医原性クッシング・糖尿病・貧血・肝不全等・全臓器不全を誘発させた。

      註2. 獣医師・飼い主もステロイドの副作用を軽視又は見逃していた

      註3. 血液検査の結果を無視しているステロイドの使用

      註4. 飼い主は治療結果が悪ければ早期に再三転医すべきであった。

      註5. 獣医師・飼い主ともに皮膚病と犬の健康管理に欠陥があった。

      註6. ステロイドは錠剤で処方すべきでなく、症状に応じて体重1kg当たり

                0.01mg単位の精密な処方で使用するべき薬品との知識不足であった。

       シヤンプーは禁止(界面活性剤が皮膚バリアの破壊・アレルギー物質・細菌の侵入助長) 

       散歩(舗装した人車の繁華街・脳中枢を刺激してホルモン生産・分泌を促進)

       足洗い禁止 拭くだけにする


            
正確な診断が無ければ・正確な治療は出来ません

          (人も犬も哺乳動物で>
           人は去勢しないのに,犬猫の去勢はホルモン不全を起こします)


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動物皮膚病図鑑    2014/09/01日号    通巻75号

       キーワード  皮膚病 慢性皮膚病 医原性クッシング症候群 ステロイド錠

         プロフール
      
フレンチブル  避妊雌  4歳  9.6kg   栄養 良

  前医は後足の震えをリュウマチとの診断でステロイド錠の連続内服指示を受けたところ、食欲増進、飲水多量、多尿・おもらし有、

  腹部膨満、皮下水腫、躯体各所に化膿疹・多数発生する膿皮症とのことで抗生剤の投与・体を清潔にする意味で週
2回シャンプーの

  指示を受けたが、皮膚症状が悪化するのでホームページで皮膚科・動物病院を知り来院した。

  註 ステロイド錠の多量長期内服が原因で発症原因 (誤診断が原因)

  註 膿皮症にはシャンプーをすると拡大し悪化するので禁止。

  註 後足の震えをリュウマチと診た・中高年齢になると後足の震えは正常動作。

  註 ステロイドの大量・長期使用の副作用の症状を見逃した

           初 診 時 の 皮 膚 変 化
      

A首 背中 肩に掛けての化膿糜爛斑の集合・化膿創で遠心性の炎症は、シャンプーのし過ぎによる細菌感染拡大創。

B肩から肩甲骨面の化膿糜爛創面・皮膚の炎症面をよく観察すると、通常の化膿と異なり皮膚表面の炎症像はステロイド性の肥厚性を示唆している。

C 後頭部から首下方のステロイド性皮膚肥厚性炎症・これは普通の化膿面では見られない医原性クッシング症候群の変化。

D 首の下方の炎症斑・通常の膿皮症と全然化膿面が違う変化で以上4枚の写真は医原性クッシング症候群の診断を裏付ている。

E 両腋下の薄い炎症も医原性クッシング症候群の発現し易い部位であり、普通はもっと炎症があるがこの症例では少なかった。

F 下腹部・内股の軽度の炎症性で一部には糜爛している所もあるが軽症である、医原性クッシング症候群の酷い場合はこの部分に強い糜爛が起きる。

                          
     検 査

    ホルモン検査  T3(甲状腺T3ホルモン) 0.26  T4(甲状腺T4ホルモン) 0.47  fT3(甲状腺fT3ホルモン) 0.75 

               甲状腺fT3ホルモン) 0.13  Colti(副腎皮質ホルモン) 2.58

   血液検査  ALB(アルブミン・蛋白質) 2.4    ALKP(肝機能) 390   ALT(肝機能) 128   GLU(血糖) 85

         CHOL(
コレステロール) 156    BUN(腎機能) 14    TRIG(中性脂肪)  97     EBC(好酸球・副腎機能) 208

   寄生虫検査 毛包虫  疥癬虫  マラセチア + 

     
     診 断  

      医原性クッシング症候群(ステロイドの過剰投与による副作用性の疾患)

治 療

       化膿・糜爛面には自院処方のKPS11-2回塗布

       炎症面には消炎剤の複数内服処方とステロイドの漸減処方(急には切れない)

       ビタミン剤 A &EF13回内服

    飼育指導

     シャンプーの長期絶対禁止(膿皮症・飛び火が広がり・悪化する)

     食餌はフード1/2 人用食事(味付け)1/213回薬と同時に与える。

     散歩・運動は舗装した人車の多い繁華街にする、帰宅後足は洗わなく拭くだけにする

        (洗うと肉球間・指間の水分が残りアレルゲン・細菌感染の原因になる)

                                                                  Topページに戻る

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 動物皮膚病図鑑     2014/07/01日号        通巻69号

             キーワード  皮膚病 ステロイドの副作用  医原性クッシング 脱毛 掻痒 
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    動物病院でステロイドを長期投与を受けたとされた方への解説 
   プロフール

    1.  13カ月前に首の部分に脱毛が両側性に始まり近隣の動物病院で診断名確定せず

     多分アトピーであろうとのことで次の治療を受けた。

    2.  ステロイド1/2錠 クレマスチン 1/2錠 ビクタス軟膏 アトピカ毎日・ シヤンプーを3日に1回り投薬指示を受け続行した。

    3.  以上を10カ月間連用したが悪化する一方なので 皮膚科 動物病院を知り受診した。

    1 確定診断せずに10カ月間ステロイドを服用しての副作用が発症。

    註2 ステロイドの使用料が当院の通常の12-15倍を服用している。

    
註3 犬体は1kgから80kgまであるので1kg単位で処方が正しくステロイドは錠剤での投与は副作用の危険があります

            以下は初診時の写真を説明します。     

 

A 右体側表皮の糜爛
ステロイドの過剰投与に伴う特徴的
症状であるが、普通炎症があれば
常識的にはステロイドを使用する、
これらの反復投与が更に症状が悪化する原因となります。

B 左首から胸部
広域の脱毛斑を形成している、
ステロイドの過剰使用が起こす
皮膚炎で確かにステロイドは
使い方によっては極めて副作用を
お越し安いので用心すること。

C 耳の後ろから首から肘
にかけて大きな脱毛域が形成
している、ホルモン性が原因の
場合に良く見られる皮膚の
変化で、他のホルモン性の
 皮膚病と間違い安い変化である。

D 首の下から肘
に掛けて左右対称性の変化は
ホルモンが原因の特徴で、
アレルギー・ハウスダストアトピー
と誤診し易い皮膚変化で掻痒が
目立ち、皮膚の炎症も誤診の
原因となる。

                     以下は治療開始後75日の写真
      

E 治療開始75日後
体側の炎症性が消失して発毛が
正常化した、元気・食欲・正常と
なり・飲水量も減じて普通に復帰
してきた。

F 左体側炎症性脱毛斑状
その皮膚は改善して発毛が始まり
見られるようになり掻痒性も減退
している、総じて症状が好転
している事が理解る。

G 肩から胸に
かけての炎症性脱毛斑が治り始めて徐々に毛が正常に近く生えてきている、皮膚の色も普通に戻り紅色は完全に消えている、全体的に発毛は順調に推移してる。

H 首から前胸
にかけての発毛は上の写真と比較すると、改善されている事が理解される、ステロイドの過剰使用が怖いことが理解できる。

    検   査

   ホルモン検査  Corti(副腎・ステロイド)3.16正常 T3(甲状腺ホルモン)0.31低下   T4 (甲状腺ホルモン)1.41低下 

                   fT3 (甲状腺ホルモン)2.14 正常  fT4 (甲状腺ホルモン)0.45
正常

   血液検査  ALB(タンパク質)3.0 正常  ALKP (肝機能)72正常  ALT(肝機能)44正常 GLU(血糖)117増加 

             CHOL
(コレステロール)101 正常  BUN(腎機能)15
正常 TRIG(中性脂肪)27正常 好酸球(アレルギー体質)356正常

   皮膚寄生虫検査 毛包虫()  疥癬虫() ツメダニ() 蚤()

    診 断

     医原性クッシング症候群 (ステロイドの副作用の皮膚病)

    治 療 ステロイドを除いて消炎剤・抗ヒスタミン剤・抗アレルギ−剤・ビタミンA. EF 13回内服 

         炎症皮膚にはシッカロールを散布し乾燥させる。

    指導

     シヤンプーは当分しない、人車の多い舗装道路の散歩、裏道・草むらに入らない・ドックランなどに入らない。

     食餌は13回 フード1/2・人用の食餌を1/2の配分が良い。
                                     Topページに戻る

 動物皮膚病図鑑     2013/06/1日号        通巻45号

 キーワード 
皮膚病 肥満細胞腫 ステロイド剤 医原性クッシング症候群  自己免疫


  
1.プロフィール  
   コーギー 避妊雌 6歳 9.4kg栄養中

生後3年で全身皮膚に十数ヵ所の腫瘤発現、近医での細胞診で肥満細胞腫と診断されプレドニゾロン

(ステロイドホルモン)を1日3回内服で経過が良くなり、内服量を減量すると腫瘍は増大するので、

強力のステロイド
(トリアムシノロン)を月1回腫瘍局所に注射。抗がん剤を月1回注射するも

効果が無く、再びステロイドを内服すると(写真上段)の様な皮膚変化が出現したので当院を受診。
       

  
2.病態画像      (初診時写真上段   //   中2段42日後の再診時)
  


   初診時写真

   初診後42日

     初診後72日
左図3枚の写真

再再診 (初診後72日)

炎症は完全に消失

患部に発毛開始

痒み・舐める動作無し

食欲・元気共に良好

腫瘍以外は以前に復帰
  右図2枚写真
  

肥大・膨満した腹部

ステロイド剤を過量長期

投与は肝臓が肥大して

このように膨満します

原発の肥満細胞腫は

全身に20数箇所に発生

ステロイド剤を長期に

投与は腫瘍増大を抑制

する目的で使用している

左図前肢肘前の腫瘍


  


  3.検査      視診検査
一見して医源性クッシング
(ステロイド投与等医療行為に因って発症するクッシング症候群)

診断できる皮膚変化で皮膚腫瘍と次元の異なる疾病と見るのが妥当、前医も腫瘍をメインに

治療を継続していたが皮膚変化の発生により医源性クッシングと診断している。

 以上の経過から推測すると、両疾病を同時に治療するには困難で有ることが推理出来る。

飼主は20数カ所の肥満細胞腫を外科的切除を好まず内科的治療を選択したので医源性クッシングと

診断できる皮膚変化が併発したことに困窮している、結論的に両疾患を平行して治療は無理がある。

  血液検査 

  ALB(蛋白質) 3.5 ALKP(肝機能) 894↑↑  ALT(肝機能)  369   CHOL (コレステロール) 252  

   ステロイド剤の長期・大量使用で肝機能数値が増加しているが生命に危険は現在は無い。
 ホルモン検査 

Corti (副腎皮質ホルモン) 0.29↓↓(ステロイド剤による抑制)  T3 (甲状腺ホルモン) 0.31↓↓
 
T4 (
甲状腺ホルモン)1.37  FT3(甲状腺ホルモン)  1.95  FT4 (甲状腺ホルモン) 0.42

 避妊手術による性ホルモンの欠如・関連ホルモン甲状腺及び換酵素全部が減退・不全となる

  皮膚掻破検査 外部寄生虫何れも陰性


4.診断   医原性クッシング症候群  免疫不全 自己免疫膿皮症候群 (偽性天疱瘡)

            
5.治療方針

     グレイド3.8のステロイドを除いたコンピュター自動処方を1日3回内服

          ビタミンA E F B2と肝機能回復剤の大量投与する肝機能改善と甲状腺剤の内服薬 
     背中の皮膚炎には
KPSの1日1回の塗布     
     食餌はドライフード半分に人用の食事を半分を与える。

    飼育指導   

    人と同じ食餌を与えるように朝は牛乳・夜には味噌汁・小魚等をフードに偏らず与えること。

    散歩は人車の多い歩道を歩き刺激の有る場所を選べばホルモンの分泌が改善できる。

  散歩後の足洗は禁止し、濡れ布で拭き取りシッカロールを散布して炎症を抑える

            
                                                                      Topページに戻る

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  動物皮膚病図鑑     2014/12/15日号         通巻82号
      キーワード
 
 皮膚病 アレルギー ステロイド過剰投与 医原性クッシング シャンプー
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     プロフール 
       シーズー 去勢雄 5歳 7.6kg

  2年前に掻痒が酷いので動物病院での診断ではアレルギーと言われ抗生剤とステロイド剤・

 シヤンプーの指示と内服薬を受けたが、皮膚変化は慢性化して炎症痕が黒くなりシヤンプー

 のあと
2-3日すると発疹が増えてくるのでステロイド剤を朝晩内服を2年間継続した。

 次第に皮膚病が悪くなるのでホームページを見て皮膚科 動物病院を知り来診した。
    

    註 アレルギーの診断でステロイドを2年間漫然と継続内服

    註 シヤンプーを反復使用して膿皮症患部を増悪させた。

    註 ステロイドの副作用等の諸症状を見逃していた。

                                 初 診 時 の 写 真 6 枚

1 全身ステロイドの副作用で脱毛している、皮膚は菲薄化して白く退色し、全身各所に赤色隆起性の発疹・また細菌感染の箇所が多数・体臭は脂漏性・細かい鱗屑が落下する、腹部は肝臓肥大して膨満体型・何れも典型的ステロイドの副作用(医原性クッシング症候群と呼ぶ)を表現している。 2 首下・腋窩・前胸の完全脱毛し炎症は広域で皮膚は菲薄化し各所に赤色隆起性のアテローム塊を散見する、何れもステロイドの副作用で起きた症候群と判断ができる、ここ迄放置するのは医原性クッシング症候群の知識が欠除していたのが原因。 3 下腹部・内股・肢先での脱毛・炎症・色素沈着・掻痒・舐性・脂漏性、此等の皮膚変化はアレルギー・ハウスダストアトピーが原因で細菌感染・シヤンプー多禍による膿皮症の併発を提示し、一部に炎症面が糜爛を起こしているのは医原性クッシングの中期症状と理解している。
4 前胸周囲と腹部の変化でステロイドを過量・長期に使用しシヤンプーを繰り返すと皮膚の常在細菌による膿皮症を誘発し、各所に感染を引き起こすのが医原性クッシング症候群の特徴であるから・シヤンプーは禁止。患部の細菌感受性検査で適正な抗生剤を選択内服させる、塗布薬は抗生剤軟膏・KPS(自院処方の塗布薬)を11回塗布が有効。 5 腹部―下腹部・アテローム塊様赤色隆起物・膿皮症・色素沈着は医原性クッシング症候群の慢性化の特徴的皮膚変化で・此等の症候群だけで診断はできるはずである。ここ迄症候が悪化したことを見逃して更にステロイドとシヤンプーを使用することで更に皮膚病を悪くしている。 6 背中から大腿部の広域新旧病変で何れも外見上膿皮症・過剰ステロイドによるアテローム塊様赤色隆起物・炎症痕の色素沈着などは典型的の医原性クッシング症候群を表現している。

診 断

     稟告・現症候群から医原性クッシング症候群と診断する。

     (ステロイド剤の長期投与の弊害・副作用の中期皮膚変化)

   治 療

    1.ステロイドは直ぐに中止するとリバウンドを起こし、更に悪化させるので

     徐々に減量処方して最低維持量まで誘導する。

      2.原因のハウスダストアトピーの抗アレルギー剤の複数治療薬の処方を開始する。 

      3.腹部膨満は肝機能低下に依る肝肥大は強肝剤の内服処方を継続する。

    4.膿皮症の感染細菌の培養検査で適正な抗生剤を処方する。

       5.シャンプー禁止を指示して膿皮症を拡大を防止する。

     6.飼育環境の改善・十分な栄養管理を指示。

   総 括

     1        初めはアレルギー・ハウスダストアトピーでの診断で適切な治療・看護に欠けて

    慢性化させていた。

     2 膿皮症にはシヤンプーは悪化させるので禁止なのに推薦指導していた。

      3 痒い・舐めるの主訴のみで対症療法的に漫然とステロイドを投与して

      医原性クッシング症候群の症候が現れているのに感付かず継続していた。

      4 ステロイドの副作用である医原性クッシング症候群の皮膚病変化の知識があれば

      ここ迄皮膚病は悪化しなかった。

       5 臨症現場で全科目を診療する獣医師として皮膚病の研鑽に欠けていたので本症を
 
      起こし・又見逃していたのであろう。

              (人も犬も哺乳動物で人は去勢しないのに・犬の去勢は間違いです)

                                                                         Topページに戻る

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動物皮膚病図鑑        2014/10/01日号             通巻77号

   キーワード  皮膚病 医原性クッシング ステロイド副作用 メール診断例


     プロフール 
  
   ゴールデンレトリバー 雌 5歳 29kg    新潟県  N様

    3月前に背中に湿疹様の瘡蓋を発見・しきりに舐めるので、いつもの動物病院に診察を受けた。

   膿皮症との診断で痒み止に
ステロイド5mgの錠剤を11回(1 kg当たり0.16mg)を3カ月間内服を継続した。

   しかし3月後には体の各所に隆起性の発疹が集塊的に発生したのでホームページでセカンドオピニオン制度が

   あるのを知り当院にメール診断を依頼した。

   註 主治医はステロイドの量は負担にならないからと説明(1 kg当たり0.16mg

     此の量では7-10日間では無害であるが90日間も継続すれば副作用が現れる

   註 主治医はステロイドの副作用の症状を見逃していた。

       副 作 用 の 患 犬 の 写 真 A - D

A  ステロイドの副作用で全身の皮膚に変化が起き、皮膚が薄くなり毛がまばらに抜けて大斑状脱毛が目立つている、飲水量の増加が目立つ。

B 体側の皮膚の変化を拡大してみると皮膚の肥厚と桃紅色炎症が目立ち、此等の皮膚変化が全身各所に発生する、又尿量の増加目立つ。

C 体側面の皮膚が桃紅色炎症に肥厚しているのがステロイドの副作用の証明となっている、同様の変化が脇の下と下腹部に現れるのが特徴。

D ステロイドの副作用で全身の皮膚の一部に斑状の桃紅色炎症が初期に発生する、此の症状が診断ポイントで早期発見のシグナルである。


                      治 療 開 始 1 & 2 カ 月 後 の 写 真

E 治療開始1月後で写真AからDと比較すると極めて皮膚症状が改善されているのが理解できる程に治療効果が発揮されている。

F 治療開始1月後の背中の皮膚がすこぶる改善しているのが比較できる、ステロイドの暫減療法と消炎剤の効果の証明となっている。

G 治療開始2月後の背中の皮膚・被毛が改善しているのが理解できる、過去のステロイドの1日の投与量が少なかったから回復が早かった。

H 治療開始2月後対側面広域で写真Aと比較すると極めて良好な皮膚・被毛の状態と観察できる、治療によりほぼ正常に復帰していることが証明可能。


     検 査
            遠隔地 新潟なので詳細の検査は消略    写真と履歴・申告のみ

   診 断
           医原性クッシング (ステロイドの長期・大量内服の副作用)     

     治 療
             ステロイドの逓減処方(ステロイドのりバンド予防法)

       抗アレルギ−剤のコンピューター処方 1日3回内服
 
       ビタミンA EFの内服

     指 導 

        シヤンプーは禁止(皮膚バリアの破壊・アレルギー物質・細菌の侵入助長)

     食餌はフード1/2 人用食事(味付け)1/213回薬と同時に与える。

       散歩・運動は舗装した人車の多い繁華街にする、

       註 ステロイドの長期・大量内服の副作用を見逃していた。

       註 ステロイドは生命維持に必要で最低限の使用(ステロイド中止のリバウンド防止

       註 ステロイドの副作用の皮膚サインを軽視・無視で発症する


                                                                  Topページに戻る

   動物 皮膚病図鑑  皮膚科 動物病院  2012/02/05日  通巻3号 

 キーワード 皮膚病 ハウスダストアトピー 避妊術後皮膚病 医源性慢性皮膚症候群 


1.患犬の病歴

    芝犬 避妊雌 7歳 7Kg 栄養低下 削痩 性質穏和・全身的な約95%広域脱毛(.Nanba)

    
4年前に発病・ステロイド剤を長期内服(当院の4倍量使用)掻痒収まらす皮膚の斐薄亢進
 

    シャンプー・保湿・に努め・アレルギー検査をするが好転せず、転医来診した時点のが下の画像

2.診察時の画像

初診時の全身広域性の脱毛域掻痒性

 体側面の皮膚は肥厚気味

  四肢の被毛は先端を除いて脱毛

  腹側・腰・大腿側面・後面・完全脱毛 四肢・胸・腹部・全面脱毛・表皮硬化・乾燥    皮膚非薄・静脈血管明視可能


3.検査 
視診検査    栄養中以下 ・ 被毛乾燥し光沢無し ・左右対称性の完全脱毛・ 頭部に残存被毛
          皮膚の寄生虫検査   
毛包虫・疥癬陰性
一般血液検査  ALB(蛋白質)3.1  ALKP(肝機能) 51  ALT(肝機能) 11  GLU(血糖) 137

            CHOL (コレステロール) 80  BUN(腎機能) 28  TRIG(中性脂肪)64

 ホルモン検査 Corti (副腎皮質ホルモン)2.93  T3 (甲状腺ホルモン)0.45  T4 (甲状腺ホルモン)2.18 
           FT3(甲状腺ホルモン)  好酸球 2776/μl↑↑


4.診断  アレルギー性 ・ 医源性慢性皮膚症候群(ステロイドの副作用) ・ 内分泌不全(甲状腺不全(T3))

5.治療方針    STS液の塗布 抗アレルギー剤の処方 (アレルギー・コンピュター自動処方)
  
            舌下減感作療法一万倍から、  性腺・甲状腺剤の補給

6.注意事項 餌の改善・繁華街の散歩・視覚刺激環境飼育を指導。
                                     Topページに戻る

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 動物 皮膚病図鑑 1-5 皮膚科 動物病院 2012/02/15日 通巻4号
 キーワード 皮膚病 毛包虫 医源性皮膚病 (不妊術後のホルモン不全とステロイド剤の連用)


1.患犬の病歴    ボストンテリア雌 7ヵ月 2.8Kg 栄養良  性質穏和・全身的な広域薄毛
                2ヵ月発病・1ヵ月後掻痒増加のためステロイド剤投与するが好転せず・掻痒・炎症増加
               全身的に症状悪化したので・転医来診した時点のが下の画像(wada)
2.診察時の画像

初診時の全身広域性の脱毛域掻痒性

下顎より下唇にかけて稀毛・炎症性紅色性

 肘関節の脱毛・炎症・掻痒・顕著
脱毛性炎症・皮膚は浮腫状になり掻痒性が強い
 左図肘関節部の皮膚検査で毛包虫を多数検出した 後肢大腿から飛節にかけて稀毛性脱毛顕著

     下の写真は治療開始後3ヵ月後の写真を撮りました全体的に改善されて毛が元の様にそろってきました



3.検査 
診検査   栄養良 ・ 被毛乾燥し光沢無し ・全身性の稀毛性脱毛・ 肘部の炎症脱毛掻痒性が強い

皮膚の寄生虫検査   
毛包虫陽性 ・ 疥癬陰性

一般血液検査  ALB(蛋白質)3.0  ALKP(肝機能) 207 ALT(肝機能) 10 GLU(血糖) 108
            CHOL (コレステロール) 156 BUN(腎機能) 11 TRIG(中性脂肪)24
4.診断 毛包虫症 ・ 医源性皮膚症候群 (ステロイド剤の乱用) ・ 内分泌不全(甲状腺不全(T3))

5.治療方針    殺ダニ剤の注射 ・ 同内服 ・ 同薬浴 ・ 皮膚改善剤の内服(コンピュター自動処方) ・

            甲状腺剤の補給

6.注意事項 ステロイド剤の投与中止 ・繁華街の散歩・視覚刺激環境飼育を指導


                                                                       Topページに戻る

  動物皮膚病図鑑   皮膚科 動物病院   2012/07/05日号   通巻18号

キーワード 皮膚病 医原性クッシング症候群 肝機能不全 膿皮症 


1.患犬の病歴
          プロフィール
          
シーズー 雄  13歳  6.1kg  栄養低下   
     2ヵ月前に全身性の稀毛が目立ち両腋窩及び大腿内側に糜爛性血痂が発生更に両耳介と、
    背面にもニキビ様な血痂が見られるようになった。前医はクッシング症候群を疑い紹介で来院した。
   

   2.初診時の画像  (下の画像は当皮膚科へ来診時の皮膚変化) 

 両胸則周囲脱毛.色素沈着 両腋窩の炎症肥厚性皮膚変化    腋窩の炎症肥厚性皮膚病変
  背面脱毛・面包様変化
  下腹面稀毛・皮膚非薄・膨満        下腹静脈明視・肝臓肥大あり

    3.検査 
     
前医の添付書類で

      血液検査   ALT(肝機能) 732  ALKP (肝機能)>2000  AST 165と肝機能数値が異常高値
                  Corti 9.2  やや副腎機能高値 Testo 201 ACTH 20.6正常

       当院の血液検査 ALB(蛋白質)3.4  ALKP(肝機能) 5230↑↑↑ ALT(肝機能) 486 GLU(血糖) 148
                    CHOL (コレステロール) 374 BUN(腎機能) 8 TRIG(中性脂肪)375↑↑
     
ホルモン検査 Corti (副腎皮質ホルモン)2.73   T3 (甲状腺ホルモン) T3 0.26↓  T4 (甲状腺ホルモン)0.7↓ 
                 FT3(甲状腺ホルモン)1.30  FT4 (甲状腺ホルモン)0.27↓ 何れも低い

                   副腎ホルモン Corti 2.73 正常

        寄生虫検査   疥癬 毛包虫 ダニ 何れも陰性

    4.診断
    医原性 クッシング症候群 (ステロイド剤の副作用)

        但し 視診と検査数値から 医原性クッシング症候群(肝機能性)

    5.治療方針  

           強肝剤 ビタミン剤 抗アレルギー剤 シクロスポリン

                二週間後に再度血液検査を指示

飼育指導

栄養改善 固形フード半分、人の食事半分 牛乳 魚を多く与える

シャンプー禁止、散歩運動から帰ってから足を洗わない、拭くだけ

                                                                    Topページに戻る

 


動物皮膚病図鑑        2014/10/15日号             通巻78号

   キーワード  皮膚病  苔癬化症候群 ステロイド(通常の5.5倍量)の副作用 ハウスダストアトピー


     プロフール 
  
  パグ 避妊雌 7歳 7kg 栄養中の下

  A 2年半前にお尻が剥げたので動物病院で診察を受けたが診断名無く、ステロイドの1/2錠剤を12回内服を継続していた。

  B 7日に1回のシヤンプーを継続していたが皮膚が黒くなったのでアカルスの薬を2カ月間内服した。

  C 脱毛した痕の皮膚の色素沈着が全身に拡大したのでホームページで皮膚科 動物病院を知り来診した。

   註 診断なくしてステロイド剤の内服(通常の5.5倍量)を継続していた。

   註 皮膚が色素沈着したのでアカルスの確認せずアカルスの薬を2カ月間内服。

   註 皮膚の色素沈着にシヤンプーを原因・診断せずに対症的に毎週した。

        当院の初診察時の写真6枚何れも色素沈着・苔癬化症候群
  

A 眼瞼周囲・口唇・首下などに限定した脱毛の皮膚が慢性化と肥厚し色素沈着を起こしているのは、特定の犬種に多発するアカントージス・ニグリカンスである。

B 前胸から肘関節・前足の広域に皮膚の肥厚・色素沈着・落屑がある、此の犬種に多発する慢性の皮膚病で原因はアレルギー体質・ハウスダストアトピーの
慢性化に起因している。

C 前胸・腋窩・肘から前肢内側面の皮膚は皺襞性に肥厚があり色素沈着を起こしているのは、ハウスダストアトピーの初期治療が不完全の時に発生する。

D 後足・踵から肢先の表面で慢性化したハウスダストアトピーの皮膚症状で苔癬化症候群・アカントージス・ニグリカンスである。

E 肛門・会陰・大腿後面の色素沈着。肥厚した皮膚は不妊手術による性ホルモン欠損が原因の特徴的付随皮膚症状と解釈するのが正しい。

F 両後足の踵域の脱毛性色素沈着は何れもハウスダストアトピーの治療が不満足の場合に発生する場所で慢性化の特徴と理解する。


     検 査
      ホルモン検査 Corti(副腎・ステロイド)2.39   T3(甲状腺ホルモン)0.28  T4(甲状腺ホルモン)1.47 

                       fT3(甲状腺ホルモン)2.01   fT4 (甲状腺ホルモン)0.39


            血 液 検 査 ALB(タンパク質)2.5  ALKP(肝機能)65  ALT(肝機能) 16  GLU(血糖) 82

 
                    CHOL(コレステロール)110   BUN(腎機能) 8   TRIG(中性脂肪)40

            皮膚掻爬検査     毛包虫(―) 疥癬虫(―)

   診 断
             基礎疾患  アレルギー・ハウスダストアトピーの 慢性化による苔癬化症候群に進展した

 此の犬種特有のアカントージス・ニグリカンス 原因はステロイドの間欠的(通常の5.5倍量)の内服継続で発症した。

    治 療
           ハウスダストアトピーの自動処方・13回内服    ビタミンA EF剤を13回内服

      色素沈着の皮膚にはISKの塗布薬を毎日散歩前に塗布して皮膚の新陳代謝を促進する

         抗生剤は不使用 シヤンプーはタール系ならば使用可・以外は不可    高蛋白食を与え栄養改善を図る。

 註 初ハウスダストアトピーの診断で抗アレルギ−剤を使用していればここ迄苔癬化の色素沈着は悪化しないであろう。

 註 慢性化の原因は初期の正確な診断が無かったことに起因している。

   註 無診断でステロイド(通常の5.5倍量)間欠的に使用して慢性化に移行し苔癬化症候群となった。  

     指 導 

        シヤンプーは禁止(皮膚バリアの破壊・アレルギー物質・細菌の侵入助長)

     食餌はフード1/2 人用食事(味付け)1/213回薬と同時に与える。

       散歩・運動は舗装した人車の多い繁華街にする、
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    動物皮膚病図鑑       2014/12/01日号        通巻81号
      キーワード
 

 皮膚病 膿皮症 ステロイド過剰投与 医原性クッシング

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     プロフール 

  ボ−ダ−コリ− 雄 4歳 16.5kg  栄養 ヤヤ痩

  半年前に皮膚病らしき脱毛斑に気づいた、3カ月前の8月に脱毛・赤い炎症が多数発生して

  動物病院での診断は脂漏性膿皮症か蕁麻疹との診断で抗ヒスタミン剤とプレドニゾロン
1錠を

  継続内服した。治療効果が認められず転医・来診。

  註 ハウスダストアトピーとの診断が無く膿皮症の診断が強かった。

  註 ステロイド・プレドニゾロン1錠は(0.46mg/kg)過剰投与量の継続。

  註 膿皮症にステロイド・プレドニゾロンは禁忌・誤投与で症状が悪化する。

             初 診 時 の 写 真 4 枚
 

A 頸の下から胸にかけての炎症性希毛性脱毛はアレルギーの証明となり此の限定した変化・症状でハウスダストアトピーの診断が可能となる。

B 下腹部・内股の炎症性の発赤はアレルギー体質の細菌感染の初期症状(包皮膿漏性の化膿菌・舐めることで伝播)であるから包皮膿漏を並行治療すること。

C 全身各所の皮膚感染菌の増悪状態で皮膚の免疫低下によるもので抗生剤を使用するよりKPS 11回薄く塗布するのみで治癒する。

D 下腹部の発赤・炎症と両腋窩の変化はステロイドの過量・連続投与の場合に高く発症する副作用的な症状で酷くなると糜爛することがある。

                   
                治療開始2月後の改善した写真4

E.上の初診時の変化と比較すると、驚くほど皮膚・被毛の状態が改善している、アレルギーは完全に内服でコントロールされて綺麗になっている。

F.上の写真と比べると膿皮症(細菌感染症)は抗生剤を使用せずにKPSの塗布薬と抗アレルギー剤の内服でコントロールが継続されている。

G.体の各所に発生していた膿皮症(細菌感染症)は抗生剤を使用せずにKPSの塗布薬と抗アレルギー剤の内服で綺麗になっている。

H.肛門周囲・大腿後面のアレルギー性の皮膚変化は感知出来ない程に改善しているのが内服の継続で証明されている。

検 査
       ホルモン検査 Corti(副腎・ステロイド)1.49 T3(甲状腺ホルモン)0.26 
 
   
T4(甲状腺ホルモン)3.30 fT3(甲状腺ホルモン)1.61↓ fT4 (甲状腺ホルモン)0.64

血液検査 ALB(タンパク質)2.8 ALKP(肝機能)53  ALT(肝機能)80  

    GLU
(血糖)110  CHOL(コレステロール)152  BUN(腎機能)22 

    TRIG
(中性脂肪)29 好酸球(アレルギー体質)584
↑↑(ステロイド剤のリバウンド

      細菌培養感受性検査 (培養した細菌がどの薬に効くか・効かないかの検査)

  診 断
         アレルギー・ハウスダストアトピーが素因・ステロイドの過剰投与に依る膿皮症

     包皮膿漏症(包皮内の膿汁細菌が腹部・内股の膿皮症の原因)

     此の程度の膿皮症には抗生剤は処方しなでKPS塗布薬で単独処理する。

         去勢によるホルモン不全とアレルギー体質による 皮症(飛び火)

         悪化原因は過度のシヤンプーが細菌感染を誘発・併発・増悪させている。

   治 療

     アレルギーのコンピューター処方(中症3.5度)13回内服

     患部にKPS 11回薄く塗布(膿皮症は短期間で回復する)

     
感染皮膚には KPS剤(当院独自の処方塗布薬)11回塗布

     ビタミンA EF(毎回)食餌に混入内服

     シヤンプーは禁止(皮膚バリアの破壊・アレルギー物質・細菌の侵入助長)

     包皮膿漏性には洗浄・消毒を毎日施行

   指 導 

       膿皮症の原因は包皮膿漏性の細菌群であるので、包皮膿漏性を治すこと。

     患犬は包皮膿漏細菌膿汁を舐め・他の皮膚を舐めて新たに伝播感染を起こし

     膿皮症が広がる、その感染原を治療するのが大切。

     註 第一の原因は包皮膿漏性の膿汁分泌を見逃していた

     註 アレルギー・ハウスダストアトピーの存在を見逃していた。

     註 ステロイドの過量投与期間が長すぎてステロイドの副作用発現と成った。

     註 ステロイドの副作用発現の症状を無視か又は見逃していた。

    (人も犬も哺乳動物で人は去勢しないのに・犬の去勢は間違いです)

                                                           

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