カラーミュータント (色素異常脱毛症)
       
(遺伝・犬種・血統が関与)

  動物皮膚病図鑑 1-17  皮膚科 動物病院   2012/06/15日号   通巻16号

 キーワード 皮膚病 先天性 ホルモン失調 アレルギー 抗生剤 シャンプー 膿皮症


1.患犬の病歴   

           イタリアングレイハウンド 雄 3歳 7kg  栄養中  

        プロフィール

      
1年前から被毛が薄くなり 近くの動物病院で診断を受け葡萄球菌がいるとのことで

      抗生剤
(セファシキシン)の内服を連用し、薬用シャンプーは2週間に1回の指示を受けて

      治療を続けたが治らないので
 インターネツトで動物病院に皮膚科があるのを知り来診した。


2.初診時の画像
 (下の画像は当皮膚科へ来診時の皮膚変化) 

 初診時左体側稀毛性脱毛皮膚紅調   右体側稀毛性脱毛皮膚紅調  腰・大腿全面稀毛性脱毛
背面中心部の被毛正常化
左右耳根部にかけて広域脱毛病変    耳根部より耳全体に脱毛病変

  3.検査 

   血液検査 ALB(蛋白質)2.6  ALKP(肝機能) 41 ALT(肝機能) 86
        GLU(血糖) 78 CHOL (コレステロール) 127 BUN(腎機能) 13
        TRIG(中性脂肪)24
 白血球 7040↓  好酸球 364

     ホルモン検査 T3 (甲状腺ホルモン)0.39  T4 (甲状腺ホルモン)3.14  FT4 (甲状腺ホルモン)  0.7045 

         
感受性試験 細菌培養

   4.診断 当皮膚科の稟告と皮膚変化での診断は
 
       アレルギー体質に重複した カラーミュタント (先天性疾患)


       甲状腺機能低下症 軽度の膿皮症。

   5.治療方針  

       甲状腺ホルモンの補充 抗アレルギー剤のコンピュター自動処方 

           感染細菌の死菌ワクチン療法 (初期は低濃度から開始)

       膿皮症に対する総合的治療法をすべきである。

            シャンプーはするだけ膿皮症を悪化かさせるので禁止が適用。

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