副腎機能減退性皮膚炎  (アジソン病) 

  動物皮膚病図鑑   皮膚科 動物病院   2012/08/15日号   通巻22号

  キーワード
 皮膚病 アジソン病 ハウスダストアトピー 舌下減感作療法 
               苔癬化症候群      去勢後皮膚病

  1.患犬の病歴
      プロフィール      

        雑種 去勢雄 5歳 12kg 栄養低下 

              発症 1909 食事性アレルギーの診断で高価なアレルギー検査をして処方食を

        推薦されて内服はタべジール錠
とステロイド錠の内服と頻回にシャンプーするようにと

        治療を継続したが
皮膚症状が改善しないのであきらめて、転医 来診した。

   2.初診時の画像  (下の画像上欄は当皮膚科へ来診時の皮膚変化) 

 被毛粗造乾燥薄い色素沈着   肩から腰まで脱毛性色素沈着  被毛着色が本症の特徴
 下腹部・内股色素沈着
    両腋窩炎症性色素沈着  四肢肉球間に炎症は無い

    3.検査 
     
血液検査 ALB(蛋白質)3.4  ALKP(肝機能) 102  ALT(肝機能) 67  GLU(血糖) 89

         CHOL (コレステロール) 156   BUN(腎機能) 14   TRIG(中性脂肪)80
           

        ホルモン検査 Corti (副腎皮質ホルモン)1.19↓ T3 (甲状腺ホルモン) 0.26↓  

       T4 (甲状腺ホルモン)0.87↓  FT3(甲状腺ホルモン)1.2↓  FT4 (甲状腺ホルモン)0.3

     皮膚寄生虫検査 毛包虫() 疥癬 () ツメダニ ()

   4.診断   

       ホルモン低下性皮膚炎  (アジソン病 副腎機能不全皮膚炎)  (苔癬化症候群)

       基礎疾患はハウスダストアトピーのアレルギー体質

    5.治療方針  
    不足ホルモンの補充 (副腎皮質ホルモン 甲状腺ホルモン)
 アレルギー・コンピュター自動処

    (
皮膚の炎症を軽減する) 舌下減感作療法 1万倍から開始 (アレルギーの免疫増強)

 苔癬化症候群(腹部の色素沈着)にはISK液の塗布(色素沈着の除去)皮膚および被毛の改善に
 
    ビタミン剤 A EF KPS軟膏

飼育指導 

       舗装した道路、繁華街、人車の頻繁な道を選んで散歩する、その理由は眼球から視神経を

     通しての刺激が中枢に伝達され
脳下垂体を刺激してホルモンの分泌を促進する作用がある。

       食餌はドッグフードが半分、家族がたべる食物が半分で調味料は人と同じで、朝は牛乳、

     夜は味噌汁を与える様に食餌を改善するように。

       シャンプー禁止、散歩運動から帰ってから足を洗わずに拭くだけとする   

                      

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