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D犬毛包虫症
8.チワワの慢性毛包虫症
要約
11歳のチワワ
半年前に皮膚病に気付き近くの動物病院でステロイド1錠とラリキシン1錠の治療継続
そして、大学病院で診察を受けその指示で毛包虫症の治療したが良く成らず、患部は全身に波及して皮膚は色素沈着を起こし細菌感染があり臭気が強くなってきた
栄養低下して筋肉・皮下脂肪が無くゴリゴリと骨張っていた
次第に悪化して転医来院した
皮膚・膿汁の検査で多数の毛包虫を検出した 各所の皮膚掻把検査でも虫体確認
栄養失調、毛包虫症・二次細菌感染・アレルギーとの合併症となっていたので 感受性デイスク検査を行い抗生剤と総合治療を開始した
治療開始後約70日で正常に複帰治癒した
臨床写真28枚で解説してある
- 初診時の写真で脱毛・色素沈着・被毛光沢無く栄養低下ガリガリしていた
- 初診時で炎症後の色素沈着・頭頂部には膿性痂皮がある、四肢は脱毛しツルツルでステロイドの投与に依る副作用が出ている
- 治療開始後約75日経過した時点の皮膚病が改善され、発毛・伸長して良好な状態
- 治療開始後約75日経過・色素沈着は消失し発毛・伸長が順調となる
編集内容
- 症状写真28枚掲載
- プロフィール
- 初診時の稟告・症候群
- 感受性デイスク検査成績
- 治療詳細
- 基礎にアレルギーが有り、毛包虫症、細菌感染が合併
- 感受性検査デイスクで最適抗生剤の選定
- アレルギーの治療で脂漏性の解消
- アイバメクチンの注射
- アミトラズ薬浴方法の改善 低倍薬浴 自宅での薬浴指示
- アイバメクチンの1日2回内服方法
- 頑固な寄生性皮膚炎の内服処方例 10種類の皮膚病改善処方
- 抗生剤の選定(ドキシサイクリン・ノルフロキサシン)と効果的の内服方法
- 毛包虫症のメイン治療要点 治療指針
- 総括
- 交付文書